科目名 □認知科学
担当教員   松永 勝也     
対象学年   2年   クラス   [188]  
講義室   12108教室   開講学期   後期  
曜日・時限   火1   単位区分   選択  
授業形態     単位数   2  
準備事項    
備考    

講義概要/Class Outline

人が生き続けるためには、食料の獲得と敵から身を守ることが少なくとも必要である。そのためには食料や敵を認知(物体認識またはパタン認識)することが必要である。また、他の人の援助がなければ、食料を獲得する場合や外敵から身を守るためには、移動することが必要であり、そのためには空間構造の認知(空間認識)が必要である。本講義では、このような人の認知メカニズムや特性に関しての知見を講述する。また、人の認知メカニズムの解明を基に、人工的な3次元映像空間の構築技術の知見についても紹介する。  

講義計画 /Class Structure

内容
1 人の情報入力器官(感覚)
外界の情報を脳に送り込むための、外界の状態を捉える器官としては視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚などがある。これらの器官構造と特性を概述する。
2 人の画像入力器官(視覚)の特徴
視覚が健常な人の場合においては、生きる上で必要な情報の約80%は視覚情報といわれている。視覚の特徴について述べる。
3 視覚における物体認識のメカニズム1
人が物体認識を行うには、網膜に写った多くのものの中から、認識対象を抽出する必要がある。この認識対象抽出に関しての知見を講述する。
4 視覚における物体認識のメカニズム2
人の種々の物体の認識メカニズムについて、機械による認識法と比較しながら、講述する。
5 学習1
物体が認識できるには、知識が必要である。知識は体験の繰り返しにより形成される(学習)。この学習のメカニズムに関して講述する。
6 学習2
人が学習を行う上での特徴に関して講述する。
7 人の情報処理構造と記憶容量
人において、感覚段階ではかなり大きな記憶容量を持っている。記憶の種類と特徴を講述する。
8 視覚における空間認識のメカニズム1
人の脳は2次元の像から3次元空間を再構築する。この空間構造の認識メカニズムについて講述する。
9 視覚における空間認識のメカニズム2
人が網膜像を元に3次元空間を認識する場合に利用している種々の手がかりについて講述する。
10 人工現実感における人の認知特性
人工的な空間(人工現実感環境)を構築する技術に関して講述する。
11 人工現実感環境構築法
人工現実感環境を構築する場合に考慮すべき種々の要因について講述する。
12 人工現実感環境構築技術の応用と問題点
人工現実感構築技術は遠隔操作に応用されている。その応用例と応用の際の問題点に関し、講述する。
13 まとめ
復習とまとめを行う。
14 まとめ
復習とまとめを行う。
 

学習・教育目標/Class Target 人の物体認識及び空間認識メカニズム、特性、3次元映像空間構築法の理解。  
評価基準/GradingCriteria 学習目標の達成度によって評価する。/秀:90%以上  優:80%以上90%未満/良:70%以上80%未満/可:60%以上70%未満  
評価方法/GradingMethod 期末試験(80%)、提出ノート内容(20%)により評価する。60%以上を合格とする。  
受講上の注意/Class Rules  
受講制限/Prerequisit  
関連する科目/Related Class 感性科学  
教科書/Text
著者名 私製資料配付  
著書名  
出版社名  
ISBNコード  
指定図書/Assigned Books
著者名 舘 あきら  
著書名 人工現実感の基礎  
出版社名 培風館  
ISBNコード 4-563-01531-8  
著者名 増田 千尋  
著書名 3次元ディスプレイ  
出版社名 産業図書  
ISBNコード 4-7828-5701-2  
参考文献/Bibliography
著者名  
著書名  
>出版社名  
ISBNコード